昨日の決勝戦は結局、自宅でパソコン観戦でした

三日目の決勝戦は体調が良ければ会場に行って観戦したいとか言いながら結局、インターネット観戦しました。(香山さん、申し訳ありません)

でも、家で観戦した方が対局の進行が分かりやすいと言う利点もありました。
去年、会場に見に行った時にはメインプロジェクターは結構見づらくて、分かりにくかったところがありましたが、今回ネット中継された局面を見てると局面を戻したり進めたり好きにできるので棋力の低い(クラブ24で13級)の私でも重要な対局の分岐点がいくらか分かりました。

特に印象的だったのはエキシビション一局目の加藤幸男さんと棚瀬将棋の一戦で先手の棚瀬将棋が6一角と打った手。見た瞬間、「アレ、後手が金を5一に引いたら角の逃げ場が無くて角が頓死しない?ボナンザライクな角切り攻撃?」と思ったのですが良くみると後手が金を5一に引いたりしたら先手は角で4三の金を取って一気に勝勢では無いですか。
そうなったら後手玉は馬をぶつけられて、さらに後ろからは飛車ににらまれてもはや受け無し。
これは5一金と引くわけには行かないので加藤さん、いったいどう指すんだろうと思っているとここで長考して持ち時間を使い切ってしまいました。

「コンピュータ将棋選手権ネット中継」のページと
http://computer-shogi-live.cocolog-nifty.com/

渡辺竜王のブログ「渡辺明ブログ」に
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/

より詳しい、と言うより適切な解説が載っています。

結果は加藤アマの負け、さらにその後指した清水上アマも激指に敗れると言う大波乱の展開。
歴史的瞬間を(インターネット経由ですが)目撃したと言う興奮もありましたが、私でも将棋の内容が分かった(ような気になれた)と言うのが一番の収穫でした。

もちろん、この二戦だけでコンピュータ将棋がアマトップを越えたなどと言うべきでは無いと思います。あんなにガヤガヤ騒がしいところであんなプレッシャーのかかる対局をしたら、とてもじゃないけど平常心では指せないでしょう。しかも横では自分の対局を解説されてるし(内容はヒントにならないように「ここが」とか「あれが」とかポインターで示しながらの解説でしたが)

来年は別室かどこかのより静かな雑音の入らないところで、もう少し長い持ち時間でアマトップの方に対局してもらえたらなと思います。